Mojo Cafe

Tel0422-27-2676
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-12-4 2F

2015年12月28日月曜日

ウィスキーとブルースロック ~Whisky Voice誌(サントリー)&BLUES&SOUL Records誌~

 2015年12月26日、2冊の雑誌が同時に届いた。

 BLUES&SOUL Recordsという、まあ名前の通りBLUESとSOULのミュージシャンや作品を取り上げる音楽雑誌。と、Whisky Voiceというサントリーさんが発刊している主にバー業態向けの業界誌である。

 BLUES&SOUL Records(以下BSR)誌は、「ブルースとソウルが流れる店」という、お店紹介のコーナーにMojo Cafeを掲載していただいている。
 この雑誌では以前、Mojo Cafeでライブを演ってくれている吉村瞳さんを取り上げていたり、先日もMojo Cafeオープン5周年記念ライブとして演っていただいたW.C.カラスさんも随分紹介されているのでとても光栄だ。編集部の方が何度かMojo Cafeにいらしていただいた事があるらしく、お声をかけていただいたようだ。          


 吉祥寺が飲食激戦区とはいえ、たかだか5年やってるだけで「老舗の仲間入り」なんて書いていただいてしまい、とても恐縮している・・・。

 まだまだやり足りないことだらけで、もっともっとお客様にとって良い店であるように精進せねばと、柄にもなく真面目に考えたりして(笑)

 
 2016年も素晴らしいライブや良い楽曲、アーティストをたくさんお客様に紹介できたらと思いますのでみなさま今後ともよろしくお願いします!








 そしてもう一冊、Whisky Voiceでは<バーのレコード>というテーマで、MojoCafeからは、ドイツを中心に欧州で活躍する、残念ながら日本ではほぼ無名のブルースシンガー、LAYLA ZOEさんとの交流の話を掲載していただいた。     




 この素晴らしいブルースシンガー、ジャニス・ジョップリンを彷彿させるリアルブルースシンガーのLAYLAを知るところから、おそらくは日本にMojo Cafeにある1枚しかないのではないかと言われているLAYLA ZOEのアナログレコードが、Mojo Cafeに届いたいきさつまでを紹介していただいている。

 その内容は是非読んでいただければと思うのだが、(Mojo Cafeにありますので是非読んでいただけるとうれしいです。本自体も素晴らしいものなのでじっくり手に取ってこの本を味わってほしいです)この本は文章の間にたくさんの挿絵があってこれがなかなかなのである。そういう私も、似顔絵を描いていただいており、それがこれ!
 まあ、被写体の問題はさておき、どうです?なかなかでしょ!

かなり恥ずかしいのですが、でもこんな似顔絵描いてもらう機会は滅多にないので意外とうれしいですよ!

 この冊子は、もう20年くらい続いていて、全国のBarの紹介をかねてその都度いろいろなテーマでそこのバーテンダーやオーナーから聞いた話などが紹介されている。
 表紙の絵や挿絵については、以前はウィスキー『トリス』のキャラクターを描いた柳原良平さんがお描きになられていたようだが、残念ながら今年お亡くなりになられたという事で、今はサントリーの関連会社、サン・アドの中野 直さんがお描きになられている。
 そして、編集を手掛けておられるのは,今回Mojo Cafeを取り上げていただいたサントリーの川畑 弘さんである。川畑さんはこの本を創刊した当時から担当されていて、今は「エコ戦略本部」という、およそ本の編集には無関係な部署に在籍されているのだが、この本の編集だけは川畑さんが今も続けておられる。
 そう、だからだから、この本にはバーとバーに集うお客様、そこで生まれる多くのストーリーを愛情をもって取り上げるという、おそらく創刊当初からあるコンセプトがまったくブレずに20年たった今も息づいているのである。一つの事を変わらぬコンセプトでやり続けるとは、こんなに素晴らしい事なのである。
 是非多くの方々に、MojoCafeの記事のみならず、この本の素晴らしさを感じてもらいたいので、もしこの冊子ほしい方いらっしゃれば差し上げますので、お声をおかけください。但し、先着順にMojo Cafeにご来店いただいた方、に限らせていただきます。宜しくお願いします。

 このブログを書いていたら丁度編集の川畑さんがいらしてくれた。私が、お客様にWhisky Voiceを配りたいといったので、たくさん抱えて持ってきてくれたのだ。(本当にありがたいです)そしてなんとこんなプレゼントまで・・・



山崎蒸留所で瓶詰めされたシングルモルト


 今夜はWhisky Voiceを片手に、こいつを飲りながら夜を楽しもう!
 




2015年12月18日金曜日

ミュージシャン吉村瞳のこと~'15.12.13 MojoCafe LIVE~

 吉村瞳はミュージシャンである。
 曲(歌)をつくり歌い、ギターを弾く。いわゆるシンガーソングライターだ。
 

  ライブで使用するギターは主に5台、アコースティックギター2台、リゾネーター(ドブロ)ギター、そしてラップスティールギター2台の計5台。ライブの時は常にこの5台の愛機が用意されている。スライドギターを主な奏法とするギタリストなのでチューニングによってどうしても複数のギターが必要になる。


 そしてスライドを得意とする、という事は彼女のプレイスタイルはブルース・・・というかブルースをルーツとしたサザンアメリカンなロックやネイティブアメリカン達のルーツミュージックである。

 つくる歌詞は基本英語である。全て英語で歌うと決めた時に徹底的に英語の歌を聴きまくって発音を勉強した、らしい。アメリカ暮らしが長い英語の先生が、ネイティブみたいな発音、と絶賛していた。

 彼女はオリジナル曲以外にたくさんのカバーのレパートリーがある。Bonnie Raitt ,Mississippi Fred McDowell,そしてほとんどトラディショナルといってもいいAmazing GraceやTennessee Waltzなんかも歌う。



 そしてこれらのカバー曲からも想像できるように、彼女のつくる歌は大陸的なおおらかさと豊かな喜びの感情に包まれたスケールの大きさを感じさせる曲が多い。合唱団なんかで歌われても十分に楽しめるような、そんな感じ。まあ、この辺が好みとして受け入れられるかどうか、というところだろうが、アメリカの南部サウンドが好きな人にとってはどツボな感じではないだろうか。

     ファーストアルバム 『Isn't it time』→





 吉村瞳を初めて知ったのは、彼女のファーストアルバム『Isn't it time』である。彼女と同郷の名古屋在住のお客様にCDをプレゼントしていただいた。(感謝!)まさにツボにはまった、という表現どおり何度も何度もこのアルバムをMojo Cafeでかけ続けた。いつかMojoCafeで彼女のライブを聴きたいと、彼女の演奏する姿を想像しながら・・・。来るお客様にも彼女のアルバムを紹介した。そして、あるきっかけからフェイスブックのメッセージで彼女にMojo Cafeでのライブを打診した。
 Mojo Cafeはライブハウスではないし、ライブの機材もほとんど無い事もあり店側からライブを依頼するなんて事は今まで全くなかったのだが、吉村瞳にだけはこちらからアプローチした。そして彼女はこれを快諾してくれた。
 あれから、今回のライブがもう6回目、なんだかんだ言ってMojoCafeでのライブ回数は彼女が最多である。


 初めてのライブの時から素晴らしくて感動した。ラップスティールギターの奏者としての珍しさだけではなく、彼女の歌が素晴らしいと思った。



MojoCafeでの瞳ちゃん初ライブ→



 ハスキーとまでは言わないが適度にかすれた声はボニーレイットを彷彿させる。サザンアメリカンな曲にはピッタリである。

 表現力豊かではあるが過度に感情を込めた風でもなく、適度にドライな感じがまた良かった。ラップスティールの激しいスライドにのせて彼女が歌うと妙な色気も漂いだす。

 あの初めてのMojo Cafeでのライブから今回で6回目。この間に彼女達(3回目からはパーカッショニストの小笠原友子とのユニット)は大きく成長している。

 独自のパーカッションセットから繰り出す小笠原友子の迫力のリズムに、全く負けていない、どころかそれを凌駕する吉村瞳のボーカル&ギター。
 初めて見たときの彼女の歌の色気は圧倒的な迫力に変わっている。
 激しくもやさしい打楽器のリズムと心地よいコーラスもあり、吉村瞳の存在感はますます輝きを増してくる。
 Mojo Cafeの、少し年齢層の高いお客様は、もう最後は黙って聴き入るしかない。














 次回の吉村瞳&小笠原友子は2月20日(土)Mojo Cafe 、少し趣向をかえてベテランブルースシンガーの町田謙介さんとのジョイントライブです。あのマチケンさんの素晴らしいボーカル&ギターに瞳ちゃんのスライドとコーラス、おがちゃんのパーカスが絡むとどんなケミストリーが生まれるのか!みなさんお楽しみに!




2015年12月6日日曜日

ギター職人とレスポール

 先日、『Guitar magazine』の12月号を買ったのですが、実はこの号にMojoCafeのオープンにゆかりのある人の記事が載っているのです。その記事はというと・・・
                              ↓





 ギターマガジンが開催した『Handmade Effects Competition』自作エフェクターコンテストの最優秀グランプリを獲得した、その人です。
 歪系エフェクターですが、審査員みなさんべた褒めですねえ!すぐに製品化できる、とのお言葉。うれしいですねえ!



 で、何がMojoCafeに関係あるのかというと、これ・・・
             
                                                                                            ↓

 そのギター職人の彼がMojoCafeオープンの直前に、プレゼントしてくれたもの。

 1970年位のギブソン・レスポールの本物のボディです。彼曰く、ギターとして復元することは困難なのだが当時の良質なメイプル材を使用しており捨てるには忍びない、との事だったので、お言葉に甘えてフロアの真ん中の梁の所にMojoCafeのシンボル的に飾らせていただきました。

 あれからちょうど5年、今も変わらずあのレスポールのボディはMojoCafeに飾られていますよ!

 兎にも角にもグランプリ受賞おめでとう!